About Colophon 2009
ルクセンブルクで開かれた第2回目となるインターナショナル・マガジン
シンポジュームcolophon 2009に3月13-15日の期間中に参加していました。
メイン会場は、カジノルクセンブルクという美術館で開催された。
シンポジュームは、3日間行われ、各雑誌の展示と雑誌の編集に関わる人の
レクチャーとディスカッションとフォトグラファー・デザイナー・イラストレーターの
プレゼンテーションに分かれていた。
サイモン・エスターソンによる
欧米を中心としたマガジングラフィックデザインの歴史の変遷
インタビュー形式で行われた
カジノA4・IdnとLa Mas Belaの雑誌についての話
カジノA4は、個人的な事を国際的に展開している点が面白かった。
La Mas Belaは、2人組のアーティストユニットなのだが、毎回違った
フォーマットで雑誌を作り続けている。がちゃぽんに入れて販売する雑誌や
エプロンのポケットの中にいろいろなものを入れてそれを雑誌として提示していた。
お金についての質問もあったのだが、リッチな友人が出資してくれているそうだが
『私たちは、それほど損はしていないと』言っていた。
Distillの話
デザインコンサルティングの会社が作っている世界中の雑誌の中から最も
興味深い雑誌を集めたマガジン。
カレンについてかかれた話
観客からの質問に対して、次の記事を書くのは、あなたかもしれないと
挑戦的なことを突きつけていたのが印象的。
032C
ベルリンのハイファッション雑誌
O32Cの成長の過程を説明していた。この雑誌は、多くのコンテンポラリー・アーティストと
コラボレーションをしていて、なかでもトマスデマンドに作品を依頼したとき、本物のポルシェが必要と
言われ、編集者は、ベルリン中を探して某大手企業のCEOから借りてきた。
車をデマンドのスタジオにもっていったのですが、作品は、車のほんの一部のみを使用した
作品で、そこまでする必要があったのかと、編集者も思ったそうですが
実際にそういった事をすることが意味があると言っていたことが印象的でした。
domus
イタリアの老舗、建築雑誌のdomusのリニューアルをどのような過程を経て、作成することに
なったのかをゲシュタルテンのスヴェンとオンラブのニコラスが話してくれた。一つのの雑誌を
リニューアルするのに膨大なリサーチと綿密な設計をしていたのが印象的。雑誌一冊の流れを
ひとつの楽譜のようなものにまとめていた点やいろいろなページを組み合わせると
一つの絵になるような仕掛けを作ったりしていた。沢山のチャレンジングなデザインを楽しんでいるデザイナーと
面白い作品を作ることを許している出版社の凄さを感じた。
Lars Harmsen
タイポグラフィーについてのレクチャー
政治的な作品から、フォントのBGMをつけるプロジェクトなど様々な興味深い
活動をいている。トークの始めには、渋谷の109の画像と音声を使っていた。
yummy
世界中のおいしいものを集めて作る雑誌。
CAFE CREME
私は、知らなかったのだが様々なアーティストが掲載された雑誌の
展示が行われていた。
ブックストア
書店からのレクチャーもある。
MUDAM
現代美術館でのマガジンの展示
世界各国からファンジンと呼ばれるものからアートブック、主多様な
書籍・雑誌が展示されていた。
パーティー・イベント
ほぼ毎日、いろいろな場所でパーティーが開かれていましたので
毎日、レクチャー→パーティー→レクチャー→パーティーの日々。
BAYBYBAYBYBAYBY
この雑誌が一番売れているのは日本とのこと。
マガジンの歴史
エンドオブプリントから2008年まで雑誌の発行部数は、増え続けたのだか
2008年を境に下降の流れになっている。
プレゼンテーション
私は、イラストレーターのポートフォリオマーケットに参加しました。
マーケットでは、日本からの参加者は、一人だったので、様々な出版に関わる編集者の方や
デザイナーの方などからいい反応を頂けました。
インディペンデントマガジンについて
私は、このColophonに参加するまで雑誌には、いろんなタイプのものが
あるとは、知っていたのだか、本当に多様な形態や考えをもった人々が
雑誌作りに参加していることに本当に驚いた。
雑誌というものは、誰かが何かを伝えたいと思うときにそれを手に取れるものや
ネットワークを通じて伝えるもののようです。本当に興味のある題材なら、
小さなことや一つのひらめきからでも雑誌が作れることを本当に感じました。
Colophon 2009
会期:2009年3月13日〜15日
会場:ルクセンブルク、カジノ ルクセンブルク
URL:http://blog.colophon2009.com/
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